鎌と歩むふるよにレポート

桜降る代に決闘を レポート

新幕メガミ紹介記事:ウツロ

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みなさんこんばんは、どうものわです。

 

 

  • の記事の趣旨について

 

    この記事では、ウツロを宿した時のデッキ構築の指針と主な立ち回りについて解説していきます。

 

 

  • ウツロ軸デッキの概要

 

   ウツロというメガミのコンセプトは「相手のリソースを剥奪して行動を妨害する」ことです。

 

   相手のオーラを3点剥いだら相手は3回の基本動作で纏ってくれるだろうという想定の元で遅滞戦術をし続けるのが基本方針です。

 

   このコンセプトを実現するために、ウツロは他のメガミに類を見ない特殊なカードを複数枚持っています。

 

   まずダストを強制的に作るカード。遺灰呪とか魔食、侵食効果(公式用語。刈取りや重圧が持つ)によって相手のリソースを確実に剥奪できます。これを絶えず撃ち続けることで相手のリソースを虐めぬき回収を強制してロックができるというわけです。

 

   また、これらのカードを無視して相手が無理やり行動してきた場合は裏目を用意しないといけません。オーラが薄い状態のままターンを返してきた場合、侵食効果でフレアを削げる可能性が出てきますし、ダストを散らかしたままウツロ側に下手に攻撃すると返しの灰滅が受からなくなることは必至です。

 

   さて、ウツロ側は、遅延行為を行いながら余ったリソースで《攻撃》を行なっていくことになります。ウツロのカードを回していくと、相手が全てのリソースを纏いに使うと仮定しても山札一周ごとにオーラを1つずつ剥ぐことができるため、この《攻撃》で相手のオーラを破壊した場合、それは実質不可逆なものとなります。これを回避するために相手がライフ受けした場合、そのライフ差を守りながら相手の妨害をすることになるでしょう。

 

  • ウツロ軸デッキの構築

 

    僕は基本的にビートデッキならリーサルプラン、コンボデッキなら2巡目までの理想ムーブ、コントロールデッキなら山札一巡におけるカードの回し方を基準に構築します。

 

   ウツロ軸デッキは例外なくコントロールデッキであるため、一巡の動きに注目してデッキを構築することになります。

 

   基本的には魔食を展開しながらダストを肥やし続けることになります。一番分かりやすい型としては (1)遺灰呪 (2)重圧(3)刈取り を毎巡撃ち続けることで一周あたり相手リソース-1を確保しながら残りのリソースで相手に攻撃したりオーラを纏ったりする型が挙げられます。

 

   今回はこの型の組み方について紹介していきます。

 

 

通常札

 

      • 刈取り

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   2侵食+付与札破壊の効果を持つカード。このカードを毎巡当てていくことでテンポを稼いでいきます。多少無理してでも当てに行きましょう

 

      • 重圧

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   1侵食+灰塵状態なら畏縮を間合に関わらず1枚で生み出せるカード。魔食と組み合わせると3リソース剥奪となるため1ターン分のしゃがみを相手に強要できます。このカードを使って手札を揃えて、刈取りのターンに繋げていきましょう。

 

      • 遺灰呪

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   相手のオーラを強制的に3枚剥がす唯一無二のカード。魔食も加味すると1枚で相手に1ターンでは回収しきれないリソース欠損を負わせます。初ターンから撃っていくことで相手の宿す暇を失くしつつ前進からの攻撃をスムーズに行えるようになるので、抜く理由のない1枚です

 

  • 刈取り以外の攻撃札(2〜3枚)

   このデッキに採用する攻撃札はダメージや効果よりもまず当てやすさを重視します。基本的には2〜4間合で行動することになるのでその間合で撃てるカードを採用していきましょう。

 

   相手が刈取りを避ける手札対応を入れる可能性がある場合は、黒き波動を採用しておくのがオススメです。

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  • 後退札(1〜2枚)

   刈取りを撃ちにいくためのカード。基本的には影の翅で問題ないです。

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バックステップなどのカードを積む場合はそちらを代わりに積むのもアリでしょう。

 

  • 対応札(0〜1枚)

   このデッキは奇数再構成を許容しません。また、防御の方法は相手のリソースを剥ぎ続けることであるため、相手のリソースに影響を与えない「対応を構える」という行為を基本は行いません。ただ、山札6枚を回し続ける都合上ずっと手札には使わないカードを1枚握り続けることとなるので、Turbo Switchなどの強力な対応札をずっと抱え続けるのは選択肢として考えられるでしょう。

 

切札

 

      • 灰滅

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相手がリソース欠損を無視して攻撃してきた場合のカウンターリーサル用カード。切札による攻撃も咎めることができるので、基本採用されます。

 

      • 魔食

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相手のリソースを減少傾向へ向かわせる決め手となるカード。基本的に相手はこの選択効果をオーラから支払い続けることになります。

 

  • 自由枠

このデッキの対面プレイヤーは手札対応を構えることがリソース管理上困難で、あったとしても大体の場合1枚なので黒き波動ではたき落せます。そのため、手札対応でケアされる攻撃切札を思い切って入れるという手も考えられます。とにかくこの枠は自由なので、相手に最も刺さると目されるカードを採用しましょう。

 

 

  • ウツロ軸デッキの回し方

 

   このデッキの回し方について解説していきます。

 

   マリガンでは初手に遺灰呪、3T目に任意の攻撃札→刈取り→重圧を当てる用意をしておきます。

 

    その後、1T目は遺灰呪を発動(相手が1〜2宿しエンドをしてきた場合は重圧の方が効果的です)。2T目は前進。3T目は相手が手札対応を持つならば黒き波動、そうでないならば任意の攻撃札を相手に放ち、その後刈取りと重圧で相手のオーラを空けておきます。

 

   デッキ2巡目以降はひたすら引いたカードを用いて(1)遺灰呪(2)重圧(3)刈取り のいずれかを繰り返していきます。

 

   この間、再構成は必ず偶数で行うようにしてください(ヒミカウツロの場合は奇数)。

 

    魔食を開けるタイミングについては大雑把に言うと自然にフレアがたまりそうな時で構いません。魔食を開けるために無理をして手札からの圧迫が薄まっては本末転倒です。一連の流れの中で無理のない範囲で開けていきましょう

 

   リーサルは基本灰滅を用います。相手のライフが減ってきたら、必ず再構成からの全宿しでリーサルが取れないかどうか確認してから開始フェイズの処理を行ってください

 

 

  • ウツロ軸デッキの相性

 

   一応このデッキは局地的に刺さるデッキというよりは環境全体に刺さる類のものだと考えています。

 

   ただし、特にトコヨやクルルに対しては刺さり方がより鮮明であることは把握しておいて損はないでしょう(クルル戦は枢式ケアのために灰滅を抜いた方が良いですが)。

 

   しかし、間合2で纏ったついでに攻撃してくる相手にはいかんせん分が悪いです。なので、そういった敵には他の構築を採用する方がオススメです。また、ヒミカに対しては影の壁や終末などのメタカードを採用した方が有利にゲームを運べるのでその時はまた別のデッキを組みましょう。

 

  • 最後に

 

   ウツロは妨害しか行わないという意味で相手に不快感を与えるメガミかも知れません。しかし、その真価を発揮するためには精緻なプレイングと何より相手の行動の機微を読み取って的確なメタを行う必要があります。妨害キャラが自らのやりたい事を押し付けるだけで勝てるのはクソゲーの極みだと僕は考えますが、幸いウツロはそういったキャラクターではありません。相手の行動を理解し、その上でその全てを虚空に帰す、真の魔王としての素質が試されます。この魅力は他のどのメガミでも再現できない唯一無二の体験をあなたに与えてくれるでしょう。

 

   このブログを読んで、あなたとウツロの縁が深まればそれ以上の幸せはありません。それでは、あなたにウツロ様の加護があらん事を。